【週間イカメタルVol3】オモリグ仕掛けの使い分けとコツ
2021.06.15
開発担当
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はじめに
皆さんこんにちは。
週間イカメタルの時間です。
週間イカメタルでは、皆様のイカメタルに関する疑問や、釣果アップのキッカケになるような情報を発信していきたいと思います。
第3回目は、オモリグ仕掛けの使い分けと釣果アップのコツについて解説してみたいと思います。
オモリグってどんな仕掛け??イカメタルと何が違うの?
まずはじめに、オモリグ仕掛けって何?という方のために簡単にオモリグについて説明させていただきます。
オモリグとは、胴突タイプのイカメタル仕掛けと違い、リーダーとエギの中間にシンカーを接続した仕掛けで、エリアによっては中錘式とも言われます。
ドロッパーはスッテでは無くエギ(2.5号が定番サイズ)を使用し、スッテ仕掛けとは異なるアプローチでイカを誘う近年人気急上昇中の釣り方の一つです。
オモリグってどんな時に有効なの??
皆さんがイカメタルを楽しむ上で欠かせないスッテ仕掛けとオモリグ仕掛けですが、どちらにも一長一短があり、状況に応じた使い分けが釣果を上げる上で必要不可欠です。
その中でオモリグにフォーカスを当てて、まずは有効と言える状況について整理してみたいと思います。
■オモリグが有効な状況
①潮が速く、スッテ仕掛けでは対応が難しい時(使用オモリ30号~60号)
⇒日本海側でよく夏場に発生する潮が川のように流れ、オモリが30号以上を使わないと糸が立たないような状況では、鉛スッテでは釣りが成立できない。(そもそも30号以上の鉛スッテはほとんど流通していない、、、、、、)
②海が荒れて船が揺れ、スッテ仕掛けではコントロールが難しい時(ウネリ1m前後)
⇒船が揺れる状況で短いエダスを使用する、スッテ仕掛けがコントロールできず、暴れすぎてしまいます。その反面オモリグは長めのハリスを用いるのでこのような状況でも仕掛けをコントロールしやすい。
③ロングステイが有効な時
⇒日によって、ロングステイにアタリが集中する時があり、このような場合は仕掛けを安定させやすいオモリグのほうが有利に働くケースがあります。また、ロングハリスならではのスローなフォールアクションも可能です。
④大型ケンサキイカを狙って釣りたい時
⇒警戒心の高い大型ケンサキイカを狙う場合に、よりスローなアクションを用いることが有効となるケースがあります。スッテ仕掛けと比較して相対的に釣れるイカの平均サイズが大きい場合が多いのも特徴の一つともいえます。
ただ、全てにおいてオモリグが有効という訳ではありません。
①~④の逆の条件が当てはまる場合はスッテ仕掛けが有効となるケース(潮が緩い、リアクション系アクションに反応が良い時)もあります。
そのため、スッテ仕掛けとオモリグ仕掛けはある意味、表裏一体の関係と言えるかもしれません。
※どちらでも釣果がさほど変わらない時はご自身が好きなタイプをセレクトしてみてください!!
オモリグ仕掛けの使い分けとは??
オモリグが有効な状況を理解した上で、いよいよここからが本番である「仕掛けの使い分け」です。
仕掛けの使い分けの一つの基準は「潮の速さとハリスの長さ」です。
これがマッチしないと仕掛けが絡まるトラブルなどが多発します。
エダスが絡まった仕掛けだと、イカは当然釣れませんし、何より手返しが落ちます。
上記の事から、トラブル=釣果ダウンに直接結びつく要因となりますので、まずは如何にしてトラブルを減らすかが釣果の分かれ道と言えます。
前置きは長くなりましたが、そこで潮の速さに応じた、ハリスの長さの調整がキモの一つとなります。基本的な目安としては、
潮が緩い時⇒ハリスは短く(70cm~100cm前後)
潮が速い時⇒ハリスは長く(100cm~150cm前後)
と覚えておいてください。
理由として潮の流れが速い時は、流れにハリスが乗りやすいため、ロングハリスでもキレイに潮を受けてハリスを張ることができますが、潮の流れが緩い時は、ハリスが長すぎると仕掛けが垂れやすくなってしまい、トラブルの原因となってしまうからです。
扇風機の前で、実際に強と弱の風にハリスを当ててみるとわかりやすいかと思います。
ハリスは4号~6号がトラブルも少なく使いやすいと思います。
4号以下のハリスだと、ハリス自体の張りが弱くなり、トラブルが増えてしまうのであまりオススメはしません。
ハリスの素材に関しては、フロロカーボン、エステルのどちらでも構いませんが、ハリが強く感度重視の方はエステルラインをオススメします。
オモリグ仕掛けの操作のコツ
仕掛けの使い分けの次は誘い方のコツについてです。
オモリグの名手と言われている方達の釣りを観察していると、僅かな変化を逃さずしっかりと掛けています。
この部分を掘り下げますと、僅かな変化を逃さず掛ける=僅かな変化を察知できるような状態を整えているとも言い換えれます。
言わば、アタリが出やすい状況を作り出せているということです。
この部分がキモになります。
アタリが出やすい状態とは、仕掛けをしっかりと張れている状態です。
仕掛けをしっかりと張り続けるにはオモリとエギの位置関係の把握も重要です。
この二つを意識するかしないかで大きな釣果に差になると個人的には感じております。
イメージ図ではこんな感じです↓↓
仕掛けをしっかりと張りつつ、オモリとシンカーが水平状態になる状態(最もアタリが出やすい状態)をどれだけ長くロッド操作で作ることができるかが重要となります。
そのためには微細なテンションコントロールが可能なバットと、僅かな変化を目感度で表現してくれる繊細なティップを併せ持つ専用ロッドがあれば心強いですね。
オモリグ専用ロッドをお持ちでない方は、イカメタルロッドでも代用できますが、バットがしっかりしたモデル(錘負荷MAX30号前後)をセレクトされた方が無難です。
なぜなら、オモリグが有効になる状況の一つである潮が速い時は、概ね25号~40号のオモリを使用するケースが多く、これだけのウェイトのシンカーを動かしながら、イカを掛けるとなるとしっかりとしたバットパワーも持つロッドが必要不可欠だからです。
基本の誘い方とカラーローテーション
基本的な仕掛けの扱い方のイメージができたら、いよいよ誘いの実践編です。
まず最初は、ハンドル1回転につきロッドを1回シャクリ上げます。ジギングでいうワンピッチジャークと同じです。
その後は竿先を止めてステイさせます。このステイの長さはその日によって変わりますが、まずは5秒~10秒ステイを基本としてみてください。
慣れてきたらステイ時間の変化にシャクリの強弱を加えると一気に誘いのバリエーションが拡がります。
基本に忠実にワンピッチを繰り返すも良し、ジャカジャカ巻きからのストップでリアクション狙いをするのも良し、スローに動かしてロングステイで見せて掛けるも良しです。
このヒットパターンを見つけることがオモリグの醍醐味でもあります。
ヒットパターンがよく判らない場合は良く釣っている同船者のシャクリを観察してみるのも一つの手立てです。何かヒントが隠されているかもしれません。
そして、アクションと同じ位大切だと感じていることが、エギのカラーローテーションです。アタリが遠いと感じたら、マメにカラーチェンジを行うことをオススメします。時には一投ごとにカラーを変えることもあります。
カラーがバッチリハマれば、イカとは思えないような引っ手繰るアタリ方が出たり、ステイ直後に躊躇なくアタッてきたり、ヒットレンジの更に上のレンジまで追いかけてアタッたりと、何かしら必ず他の色とは違う反応の変化が現れます。カラーごとのこの変化を見逃さないようにしてください。
カラーの系統は簡単に分けると3系統あります。
①非透過系⇒ベタ塗りボディ
②透過系⇒クリアボディベース
③グロー系⇒通常グロー、カラーグロー
これらをベースに蛍光色系or暗色系かを組み合わせながら、ご自身の鉄板カラーローテーションを作り上げてください。
カラーローテーションをしても釣れない……そんな時は??
最後は小ネタで締めさせてもらいます。
シャクリも色々試した!カラーローテーションをしっかりやった!タナも合っているはず!
それでもアタリが散発的、もしくは同船者の釣果に遠く及ばない……イカはたくさん居るはずなのに……
こんな状況に皆様も出くわすかもしれません。
このような状況の時は、一度目先を変える意味でエギのサイズを変更したり、フォールスピードが違うタイプのエギを試してみてください。
エギのサイズを1.8号や2号に変更した途端にアタリが連発、フォールスピードの遅いものに変更した途端に連発なんてことはザラにあります。
特に潮が緩く活性が低いと感じる時などに、1.8号エギでスローフォール&ロングステイを試したら一人連発というのは昨年のテスト釣行で何度も経験しました。
オモリグと言えばエギは2.5号!はスタンダードな考え方ではありますが、たまには目先を変える意味で他のサイズのエギもローテーションに加えてみるのもオススメです。
次回は、「買ってて良かった!イカメタルオススメ便利グッズ」をお届けしたいと思います。
ちなみに昨年のテスト釣行でエギのサイズローテーションの必要性と、それに見合う釣果が得られたので、1.8号サイズのエギを作っちゃいました……
7月上旬発売予定です。
タフコンディション時の次なる一手として、隣の方とコッソリ差をつけるため、タックルBOXに忍ばせていただけたらと思います……
イカメタルのドロッパーとしても◎です。
是非ともお試しください。
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