2017年JBTトップ50 結果報告

2017.11.27

CATEGORY :

バス

■時期 ・・・ 10月20~22日
■場所 ・・・ 茨城県 北浦
こんにちは、がまかつラグゼチームのSHINGOです。
JBトップ50の第5戦が茨城県北浦で開催されました。
この最終戦の冠スポンサーは「がまかつ」です。
私の気合いの入り方が違うことは、お分かりいただけるでしょうか。
今回の試合は、生憎にも大型の台風が接近している中で開催されることとなりました。
天気予報がこれほど当たるとは思いませんでした。
天気予報通り、湖上は連日大荒れでした。
直前プラである18日、19日も大荒れと寒波でしたが、気合いを入れてボートを浮かべました。
しかし、予想以上に湖上は荒れていてまともなプラになりません。
それでも自分の思考しうる可能性のあるエリアと釣り方を模索しました。
秋も終盤になり、大荒れで釣りができるエリアは3分の1になったこともあり、エリアも少し絞りやすくなっていました。
とはいえ、バスからの反応は薄かったです。
エリアが合っているのか?釣り方は合っているのか?そもそもバスはいるのか?…と、疑心暗鬼になります。
何とかバスには触れますが、パターンと言うにはあまりにも儚いもの。
その程度のまま、試合を迎えることになりました。
風は当たるものの湖流が強く当たらないエリアが良いように感じました。
そこにシャッド、スピナーベイト、チャターベイトです。
シャッドには、シャッドを遠くにキャストし、リトリーブから抑え込むバイトを取るためにLUXXE ATS05 S66L Fine Master “SLACK MOTION”をセレクト。
スピナーベイトには、張りとブレイドの回転を感じられる感度があり、反転しないバイトを感知してフッキングさせるためにLUXXE ATS05 B68M Multi Mission “MEDIUM”。
チャターベイトには、グラスを活かしてチャターベイトの「ブルブル感」を最初から最後まで出すことができるようにするためにLUXXE ATS05 B68ML Crank Master “SHALLOW”を選びました。
今回は今秋のルアーを使うことが王道であると感じ、ロッドもその特徴に合わせてセレクト。
使い分けはレンジ操作による横の釣りに反応するバスに照準を絞ります。
171127_shingo_01.jpg
初日は大荒れのため中止となりました。
張り詰めた気持ちが途切れないよう、1日過ごしていました。
2日目、荒れているものの何とか開催可能となり、フライト順位30番でスタート。
北東の強い風が吹き荒れ波も高めの湖上を慎重に走り、ファーストエリアと考える釜谷の石積エリアに入りました。
魚群探知機の水温表示は18度近かったです。
思ったより下がっていなかったので、作戦通りスピナーベイト、チャターベイトを交互に投げながら石積を斜めにチェックしていきました。
流していくとチャターベイトにバイトのような感触がありましたが、乗りません。
そのまま焦る気持ちを抑えてキャストを繰り返していくと、今度はスピナーベイトのピックアップあたり、後ろにバスのような影が見えたような気がしました。
「もしや追いきれないのか?」と思い、ルアーを溺愛するSHINGOベビシャ60に変えてスロー気味に引いてみると抑え込むバイトがあり、反射的にフッキング。
弱く抑え込むバイトが多いので、フックはGamakatsu トレブルRB M(ミディアム) ナノスムースコートという恐ろしく刺さりの良いフックに交換しています。
シャッドを1日引き倒して3~5回バイトがあれば良く、抑え込む弱いバイトをフッキングさせるには恐ろしく刺さるようなフックが必要です。
それでもナイスサイズのバスの口にリアフックに浅く掛かっています。
慎重にやりとりして、1キロ位のナイスバスのキャッチに成功。
一気にテンションが上がります。
もしかしてと思いシャッドを引き倒しましたが、後が続かないまま1時間以上が過ぎました。
ここで一旦エリアを変えて、次に可能性のある八幡ワンドに移動。
釣り方は同じでスピナーベイト、チャターベイトを交互にキャストを繰り返しながら葦を中心にワンドの奥へ奥へと攻めていきます。
しかし、奥に進むにつれて水温が低下。
18度近くあった水温が17度、16度半と下がっていきます。
「流入河川の水温が低いため、これ以上の奥のバスは釣れないのでは?」と判断し、ワンドの出口付近だけを少し丁寧に引いてみることにしました。
17度位になるあたりからキャストをしていきます。
LUXXE ATS05 B68ML Crank Master “SHALLOW”から、チャターベイトのブルブル感が崩れないように感じながら巻いていきます。
この一定のブルブル感を感じるのが重要で、時折「チドル」ことも感じることができる点はグラス含有率の多いロッドの特性です。
ロッドティップを見ながら、振動に合わせて震えるティップに集中しているとブルブル感がなくなりました。
これもバイトの1つです。
すかさずフッキングして、一気に巻き、一気に抜き上げます。
サイズは700グラム程のナイスバス。
これで2匹目のバスをキープしました。
かなりラッキーな展開です。
もしかしてまだいるのでは?と思い、暫く付近を流しましたがバイトはありませんでした。
今度は、北浦大橋付近へ向けて移動して流してみました。
水門でスピナーベイトにチェイスがあったように見えたので、シャッドでフォローを入れます。
すると、直ぐに抑え込むようなバイトが出ました。
しかし、バスも引いている方向に進んでいてフッキングが決まる前にジャンプでバレてしまいました。
自分のミスとはいえ「逃がした魚はデカい」。
ショックで暫くは釣りにならない程に動揺してしまいました。
そこで落ち着くために、もう一度朝のエリアである釜谷の石積に変えました。
心を落ち着くように、石積みにスピナーベイトとチャターベイトを交互にキャスト。
朝よりも風向きが少し変わり、風当りの角度が変わっていました。
少し落ち着きが戻り、思考回路も回復してきたので、少し崩れた石積みが絡むスポットの上をスピナーベイトが通るように引いてみました。
秋のスピナーベイトのロッドはLUXXE ATS05 B68M Multi Mission “MEDIUM”のような、張りのあるロッドが良いと思います。
ブレイドの回転を細かく感じることができるので、引くレンジとコースを操作し、追従するバイトを捕らえてフッキング。
通常の反転するバイトならしなやかなロッドでも良いのですが、追従のバイトは張りが強い方がフッキングが決まります。(これ以上に細かいメカニズムは別途書きますね!)
荒れた湖上でブレイドの回転を感じながらリトリーブして出る様々なバイトに対応するために、LUXXE ATS05 B68M Multi Mission “MEDIUM”は使いやすいです。
崩れた石積みを偏光レンズで確認しながら、キャスト。
石積みを通過して見えなくなったブレイクのショルダーから、1メートル程離れた時にゴンッと明確なバイトが出ました。
予想ではブレイドが止まるバイトでしたが、フッキングと同時に一気に巻いて、一気に抜き上げました。
これも700グラム程のナイスバス。
3匹目をキープしました。
そのまま1時間程流すものの、何も起きません。
今度は対岸へ移動を決意して、居合エリアから江川エリアの風裏のエリアを流します。
丁寧にキャスト&リトリーブしてもバイトがありません。
予想していましたが、苦しい展開です。
風裏なので、実績のある杭があればダウンショットを入れてみることにしました。
スピニングでは少し怖いので、ベイトフィネスロッドで軽いダウンショット(1.8グラム)を静かに入れていきます。
ベイトフィネスロッドのLUXXE ATS05 B68L B-Fine Master “VERSATILE”はスピニングロッドを使っているかのように繊細なバイトも捕らえることができます。
ラインも14ポンドまで使える強度を持っています。
霞水系は意外と釣れる場所に障害物が多いです。
水もマッディーで、実績場ではスピニングより狙うピンも分かっているのでベイトフィネスで確実にキャッチしたいところ。
接近戦なのでキャスト精度も重要で、7フィートより68フィートの方が使いやすいです。
さらに、杭でも角度を変えてキャストするので、手返しもスピニングより早くなります。
ちなみに、スピニングのダウンショットのLUXXE ATS05 S62UL Fine Master “AIR MOTION”も用意してありますが、これは水門などで使うことがあります。
杭へ向けてタイトにキャスト、着底して暫し放置します。
そして、ゆっくりとラインを張ると、ラインがゆっくりと杭に擦れながら走り出したのが分かりました。
「やばい」と感じたので、ボートを操船して杭に近づいてからフッキングするものの見えない杭もあったのか、擦れてしまっているようです。
かなり慎重に巻き、バスを水面まで持ち上げてハンドランディングで捕まえました。
この1本もかなり痺れました。
4本目は500グラム程のキーパーバスでした。
あと1本でリミット達成です。
風裏エリアの中の杭を中心に小移動の細かいランガンをしていくものの、ノーバイト。
秋の釣りだからなのか、大荒れだからなのかパターンの繰り返しがありません。
焦りから釣りが早くなっているのでしょうか?
そんなことを考えながら、実績もあるピンにスピナーベイトを通してピックアップしようとしていると、その後ろにチェイスしてくるバスの影が見えた気がしました。
偏光レンズでも「たぶん」としか言えないレベルの影です。
すぐにシャッドをキャストして、1投目、2投目、3投目…「幻だっかのか?」と思いながらの4投目に抑え込むバイトが出ました。
瞬間的にフッキングすると、大暴れするナイスバス。
ドラグを効かしてバスを弱らせていきます
いくら障害物を避けながらでも、ラインは見えない障害物に擦れています。
「どうか、ラインブレイクだけはやめて」と祈りながらのファイトです。
何とかオープンエリアに引き出し、ランディングに成功。
キッカーサイズのキロフィッシュです。
リミット達成に全身が痺れ、震えました。
171127_shingo_02.jpg
少し余韻に浸っていると、今度は「もしかすると今日は釣れているのか?」という疑惑が脳裏に沸き上がりました。
推定で4キロ近く持っていましたが、エリアである霞水系はとても広大なフィールド。
トップを狙うなら、5キロは欲しいところです。
時計を見ると13時前、まだ時間があります
湖上は大荒れでしたが、最後まで丁寧に流して少しでも入れ替えてウエイト上げる…できれば5キロまで。
再度思考し、バイトがあったエリアで勝負ができるスポットを決めて移動することにしました。
釣り方もシャッドに絞り、無我夢中で溺愛するSHINGOベビシャ60をキャスト&リトリーブをしていきます。
そして、集中力が切れた瞬間にドラマが起きました。
シャッドが一瞬スタックしてリールを巻くのを止めてロッドを高く上げて煽った瞬間、ルアーがスタックから外れました。
その外れた瞬間にひったくるバイトが出て、一気に魚がストラクチャーの密集している所に走りました。
ロッドを高く上げている態勢では、フッキングも何もありません。
ただリールを巻くだけのフッキングでも、ロッドにデカいバスの引きは伝わりました。
ジャンプし、大きく首を振って「あッ」と言う間もなくシャッドが宙に舞います。
バスの口の先端にシャッドのリアフックが1本だけ薄く刺さっていて、バスが首を振るたびにシャッドも大きく動きます。
3回目の首振りでシャッドが宙に飛ばされ、バスが水しぶきをあげながら水中に沈んでいきました。
数秒の出来事でしたが、すべてがスローモーション。
帰着時間まで20分以上ありましたが、何も感じられなくなりました。
15時の帰着を済ませると、検量です。
バスが弱らないように検量すると、結果は4,030グラム。
このウエイトが良いのか?悪いのか?分からないまま、翌日の準備をします。
ボートで明日を想定してタックルの準備をしていると、釣りビジョンのカメラが「SHINGOさん2位ですよ!インタビュー下さい」と声を掛けてきました。
2位?
トップウエイトは関和選手の4,340グラムで、その差は310グラムでした。
明日は巻き返せるのか?
インタビューに答えながら、そんなことを考えていました。
2日目の感触を考慮して、シャッドのラインを5ポンドから5.5ポンドへ巻き直しました。
フックもGamakatsu トレブルRB M(ミディアム) ナノスムースコート #8に交換。
これで、明日も勝負です。
最終日、出撃する準備を終わらせて会場でタックルチェックをしていると「中止」との連絡が入ってきました。
台風接近で大荒れではありましたが、まさか中止とは思っていませんでした。
表彰式が始まり、2日目の結果を受けて準優勝となりました。
171127_shingo_03.jpg
年間成績は、11位でフィニッシュ。
最後の試合でお立ち台に上がれましたことは、SHINGOという特異な選手を応援してくれる方々のお陰です。
ありがとうございます。
「がまかつカップ」でお立ち台に上がれたことは格別に嬉しいです。
私の愛竿となったLUXXE ATS05シリーズと最強の王道のフックを使い、まだまだ精進しますので、今後とも宜しくお願いします。
<タックルデータ>
【シャッド】
ロッド:LUXXE ATS05 S66L Fine Master “SLACK MOTION”
リール:2500番
ライン:エクスレッド 5lb→5.5lb
ルアー:SHINGOベビーシャッド60(マッドレモンライムチャート、ファラアオ クラウン)
フック:Gamakatsu トレブルRB M(ミディアム) ナノスムースコート #8に交換
【スピナーベイト】
ロッド:LUXXE ATS05 B68M Multi Mission “MEDIUM”
リール:F300ZPIチューン
ライン:エクスレッド 12lb
ルアー:HMKLダイナモ3/8OZ(ブレードチューン)ワカサギカラー
フック:Gamakatsu トレーラーフック(NSB) #1
【チャターベイト】
ロッド:LUXXE ATS05 B68ML Crank Master “SHALLOW”
リール:103H
ライン:エクスレッド 12lb
ルアー:ブレイクブレイド3/8OZ WSアユカラー
フック:Gamakatsu トレーラーフック(NSB) #1
ロッド:LUXXE ATS05 B68L B-Fine Master “VERSATILE”
リール:ZPIベイトフィネスチューン
ライン:エクスレッド 6lb
ルアー:1.8gダウンショット HMKLテナガー4inch(うすめしなもん)
フック:Gamakatsu ワーム322 スリムスタイル #2

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